中国商標

中国で令和が商標登録されているが気にしなくてもよい理由

中国では「令和」が既に商標登録されていることをご存知でしょうか。

中国商標局のサイトでは、令和の2文字を含む商標登録出願件数は1,000件以上を超えています。

そうすると、「また中国か…」と思われ、日本が不利益を被るのではないかと思われるかもしれません。

また、日本では「令和」の商標登録出願は禁止されているのに、なぜ中国では登録できるのか疑問に思う方も多いでしょう。

しかし、中国で令和が商標登録されても特に気にする必要はないと考えます。

本内容では、なぜ中国で令和が商標登録できるのか、そして商標登録されていても気にする必要がない理由について解説していきます。

本内容の構成

1.中国で令和が商標登録できる理由

2.中国で令和が商標登録されても気にする必要がない理由

3.中国で令和が商標登録されていることの注意点

4.中国で令和が商標登録されることのまとめ

1.中国で令和が商標登録できる理由

日本では「令和」を商標登録することはできません。

理由は、日本の商標制度では、商品又は役務であることを識別することができない商標は登録できないという項目があり(商標法第3条第1項第6号)、この項目に元号が含まれうるためです。

一方で、中国では上のような項目はなく、日本の元号であろうとも商標登録をすることができます。

実際に、すでに中国の酒類を扱う企業が、酒類を指定商品として「令和」の商標登録が認められています。

さらに、元号が発表された2019年4月以降には「令和」の商標登録出願が相次いでおり、そのうちのいくつかは商標登録されることが予想されます。

そうすると、中国で「令和」が商標登録されると企業だけでなく日本に不利益を被りそうにも思えますが気にする必要は特にないでしょう。

その理由を以下にお話しします。

2.中国で令和が商標登録されても気にする必要がない理由

理由は以下のとおり。

ポイント

 ①商標権の効力は指定した商品・役務の範囲のみにしかおよばないため

 ②商標権は中国に効力があるが日本に効力がおよぶものではないため

 ③「令和」のみの商標を使用している商品・役務はほぼ存在しないため

順番に解説します。

 ①商標権の効力は指定した商品・役務の範囲のみにしかおよばないため

商標権の効力は、指定した商品・役務の範囲のみにしかおよびません。

これは日本と中国のいずれの商標制度でもあてはまります。

このため、現在、指定商品「酒類」に商標「令和」が登録されていますが、酒類以外の商品・役務に「令和」を使用しても商標権の侵害とはなりえません。

中国では「令和」という文字を使えないのかと思われている方もいますが、これは誤りですし、たいていの人にとって影響を受けることはありません。

 ②商標権は中国に効力があるが日本に効力がおよぶものではないため

また、中国で商標「令和」を商標登録できても、商標権の効力は中国内しかおよびません。

これは、日本で商標登録をしても商標権が日本にしかおよばないのと同様です。

このため、仮に日本で「令和」を使用することに問題はありませんし、すでに酒類に商標「令和」を日本国内で使用しても販売しても何ら問題になることはありません。

 ③「令和」のみの商標を使用している商品・役務はほぼ存在しないため

また、日本で「令和」を商標として登録できない以上、「令和」という商標を商品・役務に使用している日本企業はほとんどいないと思います。

このため、中国で「令和」の商標登録がされたとしても、日本企業が中国でビジネスをはじめる場合に特に大きな影響はないと言えるでしょう。

ただし、以下で解説するように一部の企業の中に、中国で令和が商標登録されることの注意点がありますので解説していきます。

3.中国で令和が商標登録されていることの注意点

注意点とは、「令和」の文字を含む商標を使用している企業にとって、中国でその商標を使用すると商標権の侵害となりうる場合があるということです。

「令和」のみの文字の商標を使用しているところはまれですが、「令和」と他の文字を組み合わせたり、ロゴを使用しているところも多いでしょう。

この場合、すでに中国で商標登録されている「令和」により、中国でその使用ができないばかりか、使用すると商標権の侵害として訴えられる可能性もでてきます。

特に「令和」と「ひらがなの文字」の組み合わせの場合には要注意です。

というのも、中国ではひらがなは図形として扱われ、識別力が弱いと判断される場合もあるからです。

中国では「令和」は日本の元号であると解釈されえないことに注意してください。

このため、もしあなたが「令和」と他の文字を組み合わせた商標を使用した商品・サービスを中国で販売したり提供したりする場合はあらかじめ商標登録をすることをおすすめします。

中国の商標登録のステップ・フローは「中国商標の商標登録までの流れは日本と何が違う?ポイントは3つだけ!」の記事が参考になります。

費用も日本と比べると安めですので早い目にすすめることをおすすめします。

参考:「中国商標登録の費用はどれくらい?安くできるコツは?プロが解説

4.中国で令和が商標登録されることのまとめ

まとめると以下のとおり。

理由は以下のとおり。

ポイント

 ①商標権の効力は指定した商品・役務の範囲のみにしかおよばないため

 ②商標権は中国に効力があるが日本に効力がおよぶものではないため

 ③「令和」のみの商標を使用している商品・役務はほぼ存在しないため

ただし、「令和」の文字を含む商標を使用している企業にとって、中国でその商標を使用すると商標権の侵害となりうる場合がありますのでお早めに商標登録することをおすすめします。

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