商標の早期審査を受ける要件と書き方

 商標の早期審査をご存知ですか。

 商標早期審査とは所定条件を満たしている場合に、通常よりも早く審査結果が通知される制度です。

 商標早期審査を利用すれば、申請から平均1.7か月で結果を知ることができますので早く登録したい方におすすめです。

 しかも特許庁への手数料は無料ですので利用しない手はないです。

 しかし、商標の早期審査を利用するためには受けられる要件があり、また早期事情説明書を提出しないといけません。

 そこで本記事では要件と書き方について解説していきます。

商標の早期審査を受けるための要件とは

商標登録の早期審査の要件

要件は上の対象1~3のどれかにあてはまる必要があります。

対象1

・指定商品・役務の一部が既に使用又は使用の準備

・権利化に緊急性あり

 

ここでいう「使用の準備」とは、

・使用開始予定が少なくとも、早期審査の申し出から3か月以内の使用であること

・予定している使用商品・役務や使用場所が「決定している」こと

を言います。

この場合、早期審査の申請書には、「使用の準備」を証明することが求められています。

>>商標の使用に関する説明書類を作成するにあたって

 

対象1の場合には、上の例では、「宝石の販売」「占いサービスの提供」のうち、どれか1つだけ商標「占い小僧」を使用したり、使用の準備をしていればOKです。

 

対象2

指定商品・役務の全てを既に使用又は使用の準備

 

対象2の場合には、上の例では、「宝石の販売」「占いサービスの提供」のいずれにも、商標「占い小僧」を使用したり、使用の準備をしていればOKです。

 

対象3

・指定商品・役務の一部が既に使用又は使用の準備

・「類似商品・役務審査基準」等に掲載の指定商品・役務のみを指定

 

「類似商品・役務審査基準等」とは、以下の3つを指します。

「商標法施行規則 別表(第6条関係)」

「類似商品・役務審査基準」

「商品・サービス国際分類表(ニース分類)」

 

このように少なくとも指定商品・役務の一部について商標が使用又は使用の準備をしていることが早期審査を受けるために必要です。

これらの条件を満たしていれば、審査を受けることができますが、審査に必要な書類はどのようなものでしょうか。

以下に解説していきます。

商標の早期審査に必要な書類は!?

商標の早期審査に必要な書類は1つだけです。

「早期事情説明書」>>特許庁から書式をダウンロードできます。

「早期事情説明書」は、オンラインでも郵送でも提出できますが、あなたが自分でやる場合には郵送で提出します。

以下では早期事情説明書の書き方を解説します。書き方は特許庁のマニュアルを参考。

様式1は、上の図でいう、対象1のケースです。 対象2と3は「緊急性を要する状況の説明」は省略できます。

 ①提出日

郵送の場合、ポストへの投函日を記載してください。

 

 ②出願番号

(すでに出願済みの場合)

出願が完了すると出願人に対して特許庁が「商願」から始まる特定の番号を通知します。

この番号を記載してください。

 

(出願と同時に提出する場合)

「令和〇〇年〇〇月〇〇日提出の商標登録願」と記載してください。

 

 ③提出者の情報

識別番号は任意です。識別番号を有している場合には記入してください。

提出者の住所(法人の場合には居所)・氏名(法人の場合には名称)を記入してください。

法人で代表者がいる場合には代表者氏名を記入してください。

 

 ④使用状況説明

(商標の使用者)

使用者を記入してください。

使用者が出願人の場合には「出願人」と記載してください。

 

(使用に係る商品名(役務名))

商標を使用する商品名(役務名)を記載してください。

 

(商標の使用時期)

商標を使用し始めた時期を記載してください。

平成〇〇年〇〇月から使用中等。

 

(商標の使用場所)

商標を使用している場所(複数の場合には1つ)を記載してください。

場所は住所・所在地を記入します。

 

(商標の使用の事実を示す書類)

実際に使用している、あるいは使用の準備中であることを示す資料を添付してください。

例えば、パンフレット・カタログに記載された商標を添付します。

 

(手続補正書の提出の有無)

手続補正書を提出した場合には「平成〇〇年〇〇月〇〇日に手続補正書を提出」のように記入してください。

提出していない場合は「手続補正書の提出なし」と記入してください。

 

⑤緊急性を要する状況の説明

(第3者が無断で使用している場合)

使用者の使用状況説明を記載してください(④に準拠)

第3者の使用の状況説明を記載してください。

 

(第3者から警告を受けている場合)

警告を発した者の住所(居所)、氏名(名称)、警告の根拠となる商標登録番号、商標、指定商品(指定役務)を記載してください。

警告書(写し)を提出してください。

 

(第3者からライセンスを求められている場合)

ライセンスを求めている者の住所(居所)、氏名(名称)、ライセンスを求められている指定商品(指定役務)、期間を記載してください。

ライセンスを求められていることを示す書面(写し)を提出してください。

 

(外国出願の場合)

出願している外国名、出願日、出願番号を記載してください。

出願の写しを提出してください。

 

⑥提出物件の目録

提出する資料名を記載してください。

 

商標の早期審査のまとめ

 商標早期審査とは

所定条件を満たしている場合に、通常よりも早く審査結果が通知される制度

手数料は無料

 

早期審査が認められる要件

対象1

・指定商品・役務の一部が既に使用又は使用の準備

・権利化に緊急性あり

対象2

指定商品・役務の全てを既に使用又は使用の準備

対象3

・指定商品・役務の一部が既に使用又は使用の準備

・「類似商品・役務審査基準」等に掲載の指定商品・役務のみを指定

 

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